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BEAUTY 18年創刊号
BEAUTY 6号
美容皮膚医学BEAUTY 第8号(Vol.2 No.7, 2019)

2019年6月発売
A4変型判/96頁
価格:本体3,600円+税
ISBNコード:978-4-287-91008-5

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特集●美容皮膚科医が知っておくべき化粧品の知識

企画編集/菊地克子
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 美容皮膚科を受診する患者のなかには,我々皮膚科医が圧倒されるほどに化粧品に関する知識を豊富に持つ女性がいます.自身が化粧品フリークであったり,美容家という肩書きを持つ人々の記事やオピニオンを参考に化粧品の知識を得ているものと思われます.このような受診者に対して,我々皮膚科医,とくに美容皮膚科の診療を行っている皮膚科医は,化粧品に対する確かな知識を持ちながら,ある程度の化粧品のトレンドも知っている必要性を感じています.
 化粧品とは,体を清潔にしたり,見た目を美しくしたりする目的で,皮膚などに塗布などするもので,作用の緩和なものをいいます.いわゆる基礎化粧品,メイクアップ化粧品,シャンプーや洗浄剤,その他デオドランド剤などが含まれます.このように,化粧品は日々のスキンケアから魅力的に魅せるためのメイクアップまで幅広く用いられています.
 皮膚科医が考える基本のスキンケアは,皮膚を清潔に保つ適切な洗浄,皮膚に潤いを与える保湿,紫外線障害から皮膚を守る紫外線防御ですが,美容皮膚科領域となると,美白化粧品や抗シワ化粧品などの機能性化粧品による積極的な美肌のスキンケアも含まれるでしょう.最近の抗老化の機能性化粧品の進歩はめざましいものがあり,シミ・シワ治療希望の患者には,美容皮膚科での治療の一助として,美白化粧品や抗シワ化粧品などの機能性化粧品が用いられています.男女問わず尋常性ざ瘡や若いなりの肌悩みを持つ患者の診療にあたっては,ざ瘡をよくするために,あるいは皮脂分泌や毛穴の開きを目立たなくするためにどのようなスキンケアがよいのかなどと頻繁に問われます.
 美容皮膚科の診療を行ううえで,患者には,適切な洗浄,保湿,紫外線防御をしていただくことが必要です.本号では,これらのスキンケアを行うために欠くことができない,洗浄剤,保湿剤,サンスクリーン剤についての正しい知識を持つための項を設けました.洗浄剤と保湿剤については,それぞれに詳しい先生方に解説をお願いし,サンスクリーン剤については,現在日本香粧品学会でサンスクリーン効能表現改訂検討委員の一員である菊地が担当いたしました.
 近年は,きれいになりたい男性も増えてきました.ひげ剃りなどの日常整容に用いる化粧品だけでなく,脂性肌やにおいを気にして専用の化粧品を使用している男性も少なくありません.女性の皮膚科医は男性の日常整容行為や男性の肌悩みに疎い面がありますので,男性化粧品についても解説をお願いしました.
 最後に,皮膚科医としては,化粧品の効果だけでなくその副作用や有害事象を知る必要があります.旧茶のしずく石鹸や美白剤ロドデンドロール(ロドデノール®)による皮膚障害は社会的に大きな問題になりました.化粧品による接触皮膚炎など,化粧品で生じる皮膚障害について解説をお願いしました.
 本特集号が美容皮膚科に携わる先生方のお役に立てることを期待しております.

菊地克子
(廣仁会 仙台たいはく皮膚科クリニック 院長,東北大学医学部 非常勤講師)

1.化粧品・香粧品とは/ 片桐千華
2.洗浄剤/ 山下裕司,坂本一民
3.保湿剤/ 平尾哲二
4.制汗デオドラント剤/ 長嶋慎一
5.男性用化粧品/ 岡島孝雄
6.ニキビや毛穴の開きが気になるひとへの化粧品/ 小林美和
7.サンスクリーン剤/ 菊地克子
8.シワが気になるひとへの化粧品/ 礒田隆宏,斉藤優子
9.シミが気になるひとへの化粧品/ 佐藤 潔
10.化粧品障害/ 矢上晶子

連載
  弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
  第8回 説明義務違反〜さまざまな裁判例〜