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東京 5/22(日) |
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フィジカルアセスメントというと,真っ先に“呼吸音や心音の正常・異常を聴き分ける”といったことをイメージされる方が多いのではないでしょうか。正常な呼吸音と副雑音を聴き分けられることは,異常の早期発見や急変徴候を見極めるうえで,とても重要です。これは,フィジカルアセスメントの第一義的な目的の1つでもある「病態の把握」にあたります。
では,皆さんはナースが実施するフィジカルアセスメントのもう1つの重要な目的について意識していますか? ナースが実施するフィジカルアセスメントの結果は,安全・安楽な看護ケアを提供するための根拠として活かされなければなりません。たとえば,断続性副雑音であるコースクラックルが聴取された場合,医師は肺水腫や気管支拡張症などを疑って,検査を進め医学診断を導いていきます。ナースは,コースクラックルが聴取される部位が,気管支レベルか肺胞レベルかを確認し,空気の通り路に問題があるのか,それともガス交換に問題があるのかを判断し,患者の苦痛(この場合はおそらく呼吸苦)を緩和するためのケアを提供していきます。空気の通り路に原因があるなら,まずは吸引でしょうし,ガス交換に原因があるなら,酸素療法を医師に提案すべきです。フィジカルアセスメントは,患者の病態の把握と同様に,患者の安楽な生活を支援するための援助の根拠としても重要なのだと思います。
本セミナーは,『看護に活かせるフィジカルアセスメント』を意識して,プログラムを企画しています。本セミナーが皆様に『看護に活かせるフィジカルアセスメント』を意識していただける機会となってくれれば幸いです。
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講
師 |
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清村紀子 先生 |
大分大学医学部看護学科基礎看護学領域教授 |
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【講師からのメッセージ】 私の専門領域は,形態機能学(いわゆる解剖生理学)・救急看護学・クリティカルケア看護学です。とくに看護職で形態機能学が専門領域というのは珍しいかもしれません。
私が形態機能学を担当するに至ったのは,救急・クリティカルケア看護領域での実践経験が長かったことから,「フィジカルについてはよく知っているだろう」といった周囲の誤った認識からでした。紀元前からの歴史ある学問体系です。そうたやすく身につくものではありません。私自身こうした実体験があるので,ナースがなぜ解剖生理学が苦手なのか,その原因を含め,とてもよく理解できます。いくつかの病院では,あらためて形態機能学を学び直したいというナースのニーズに応えるための研修を実施していますが,そのとき必ず「今だからこそよくわかる」「今だからこそ疾患とつながる」といった感想をフィードバックしていただいています。
早いもので,形態機能学の科目を担当するようになり13年目に入りますが,「からだの構造や機能」に関する知識は,看護の土台なのだと改めて感じています。同様に,フィジカルアセスメントは患者さまの「からだの中で起こっていること」を解き明かしていく臨床推論のプロセスそのものだと考えています。
今回は,とくに臨床場面でも重要な呼吸・循環機能について取り上げながら,基礎的知識と看護が真の意味で連動した“ナースが実施する看護のためのフィジカルアセスメント”について皆さんと学びを深めていきたいと思っています。 |
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【東京会場】 |
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〒101-0047 東京都千代田区内神田3丁目24−5
【地図を見る】
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【本セミナーの特徴】
フィジカルアセスメントには,からだの中を見透かす力が必要で,適切なフィジカルアセスメントに欠かせないのは解剖生理学の知識です。本セミナーの特徴は,なんといっても『看護に活かせる枠組み』で解剖生理学の知識を整理した講義,そして実際の演習と連動させたプログラムにあります。
以前,臨床ナースを対象に行った調査では,対象の8割が「解剖生理学が苦手だ」と感じていて,7割以上が「解剖生理学を学びなおしたい」思っている,という結果を得ました。ナースの皆さんが解剖生理学を学びなおすことはとても意義があります。学生のころはよくわからなかったことが,「今だったら」,きっとよく理解できるはずです。
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【本セミナーの目標】
● 看護実践におけるフィジカルアセスメントの目的・必要性・意義について理解する
● フィジカルイグザミネーションの基本技術(問診・視診・触診・打診・聴診)とそのポイントを修得する
● フィジカルアセスメントに必要な解剖生理学の知識を学び直す
● 呼吸・循環機能に関連した看護問題の臨床推論プロセスについて理解する
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9:45 〜 9:50
オリエンテーション
9:50 〜 10:20
看護に活かすフィジカルアセスメントの考え方について
臨床推論について,フィジカルイグザミネーションの基本的技術(視診・触診・打診・聴診)について
- 休憩10分 -
10:30 〜 11:15
呼吸機能(換気・ガス交換とガスの運搬・肺の循環と血流・呼吸の調節)について:
講義・フィジカルイグザミネーション①
- 休憩10分 -
11:25 〜 12:10
呼吸機能(換気・ガス交換とガスの運搬・肺の循環と血流・呼吸の調節)について:
講義・フィジカルイグザミネーション②
- 昼食(60分) -
13:10 〜 13:40
呼吸機能(換気・ガス交換とガスの運搬・肺の循環と血流・呼吸の調節)について:
講義・フィジカルイグザミネーション③
- 休憩5分 -
13:45 〜 15:30
循環機能(心臓のポンプ機能,血液の流れ,循環の調節)について:
講義・フィジカルイグザミネーション①
- 休憩10分 -
15:40 〜 16:25
循環機能(心臓のポンプ機能,血液の流れ,循環の調節)について:
講義・フィジカルイグザミネーション②
16:25 〜 16:30
まとめ,質疑応答
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※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。 |
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