
特集●ストーマ装具の選び方と管理のコツ:基本と実践
| 企画編集 | :中村利夫 |
|---|---|
| 発行 | :2026年3月 |
| 判型 | :A4変型 |
| 頁数 | :80 |
| ISBN | :978-4-287-73124-6 |
| 定価 | :2,750円(本体2,500円+税10%) |
特集にあたって
ストーマ管理においてストーマ装具の選択は非常に重要であることは言うまでもありません。どのようなストーマにはどんな装具を選ぶべきか,ストーマの種類,形状,皮膚の状態などから基本となる装具選択を行いますが,今日ストーマ装具の種類は増加・多様化しており,さらに患者の身体的,社会的背景などにより装具選択はより複雑となってきています。
本特集ではまず基本となる標準的なストーマ装具選択について解説します。ストーマ装具は面板とストーマ袋で構成されており,さらに単品系および二品系の2 種類があり,それぞれの利点について解説します。また,面板は装具を皮膚に安定して固定させ,排泄物から皮膚を保護するため,装具選択のなかで最も重要な部分です。用いられる皮膚保護剤の成分には親水性ポリマーと疎水性ポリマーがあり,その役割として吸水性・保水性,緩衝作用,粘着性などの基礎知識をもとに装具選択と管理のコツについても解説します。
さらに,日常遭遇するストーマのなかには必ずしも標準的な管理が可能なものばかりではなく,離開,陥没,ヘルニアなど外科的合併症を併存した管理困難例も多く見受けられます。また患者背景として,小児や高齢者に対するストーマケアあるいは炎症性腸疾患や抗がん剤治療中の担癌患者など,患者の全身状態や社会背景を考慮しなければならないこともしばしば経験します。
そうした管理困難例に対しこれまでWOC や看護師の皆さんは個々の経験に基づいたさまざまな工夫で対応されてきたのではないでしょうか。現在,販売されているストーマ装具は多種多様で,メーカーごとに工夫された製品が揃っています。しかし多くの病院では,物品管理上,品数を制限せざるをえないため,使用するストーマ装具はあらかじめ指定されている場合が多く,そのなかでストーマ保有者に提示できる装具にも限りがあります。本特集では臨床で出合う頻度の高いストーマ関連合併症に対する執筆者の面々の知識と経験をもとにしたストーマ装具選択と管理のコツを紹介します。
本特集が皆さんにとってストーマ装具の選び方と管理の知識習得の一助となり,臨床の現場で実際にお使いいただけるものになればと願っています。
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