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月刊糖尿病 13年5月号
月刊糖尿病2015年1月号 SOLD OUT

2014年12月22日発売
A4変型判/96頁
価格:本体2,700円+税
ISBNコード:978-4-287-82067-4
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特集●臓器からみた糖尿病の病態と治療

企画編集/石原寿光(日本大学 医学部 内科学系 糖尿病代謝内科学分野 教授)
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 糖尿病,とりわけ2型糖尿病では,インスリン分泌の障害とインスリン抵抗性が病態の形成・進展の主要な要因であり,個々の症例によって,さまざまな程度に両者が複雑に絡み合っている.インスリン分泌の障害を惹起,あるいは進行させる要因は,β細胞自体の遺伝的欠陥に基づくものも一因であるが,さまざまな臓器からもたらされる刺激も重要であることが,明らかにされつつある.一方,インスリン抵抗性は,理論的には,インスリン効果組織のすべてで認められるが,その組織自体の加齢による変化とともに,他の臓器との連関のなかで生じるさまざまな入力が影響し,発症・進展する.糖尿病が全身疾患であるといわれる理由は,全身の血糖値が上昇して,全身の血管や組織を障害するということだけでなく,その発症・進展に,全身の臓器・組織が関与しているということも指している.
 このように考えると,糖尿病の病態を考察し,治療戦略を立てていく際に,全身のさまざまな臓器・組織が,インスリン分泌やインスリン感受性に対して及ぼす影響を知り,現行の薬剤がそれらにどのように影響しているかを考えることは重要である.それらによって,運動療法・食事療法・薬物療法のバランスを患者個々に提案し,また患者の病態に合わせた薬剤の選択や,併用薬の選択が可能となる.
 そこで,本号では,それぞれのエキスパートの先生方に,さまざまな臓器の糖尿病発症・進展への関与から,それらに基づいた治療の考え方を解説していただいた.
石原寿光
(日本大学 医学部 内科学系 糖尿病代謝内科学分野 教授)
特集にあたって/石原寿光
1.脂肪細胞からみた糖尿病の病態と治療/瀧川章子,薄井 勲,戸邉一之
2.肝臓からみた糖尿病の病態と治療/矢作直也
3.骨からみた糖尿病の病態と治療/塩飽由香利,竹田 秀
4.脾臓・リンパ組織からみた糖尿病の病態と治療/後藤孔郎,柴田洋孝
5.消化管運動,消化管内分泌細胞からみた糖尿病の病態と治療/藤田征弘
6.消化管細菌からみた糖尿病の病態と治療/木村郁夫
7.甲状腺からみた糖尿病の病態と治療/小田知靖,石垣 泰
8.血管からみた糖尿病の病態と治療/窪田哲也,窪田直人,門脇 孝
9.歯(歯周病)からみた糖尿病の病態と治療/片桐さやか
10.脳・自律神経からみた糖尿病の病態と治療/山田哲也
11.骨格筋からみた糖尿病の病態と治療/亀井康富,小川佳宏
12.腎臓からみた糖尿病の病態と治療/宮本大資,藤田恵美子,鶴岡秀一