HOME看護セミナー > 母乳育児支援を学ぼう〜基礎からアドバンスまで〜
東京 2019/10/5(土)
【講師】奥 起久子(東京北医療センター小児科・IBCLC)柳澤美香(千葉愛友会記念病院 産婦人科病棟・IBCLC)

 国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)講師による、母乳育児支援のための専門セミナーです。
なお、このセミナーは、ラクテーション・コンサルタント資格試験国際評議会(IBLCE)より継続教育単位(CERPs)発行の認定を受けています。CERPsはセミナー終了後に発行いたします(4.75 L-CERPs)。

※継続教育単位(CERPs)の各人の単位取得数については、弊社では回答できません。詳しくは、IBCLCのホームページをご確認ください。
日本における医学部教育、看護教育、助産師教育のカリキュラムにおいては、世界標準である母乳育児の基礎知識を学べる時間はほとんどないか、あってもわずかです。WHO /UNICEFは以前から適切な母乳育児支援の基礎となる情報を、母乳育児をすすめる場合のみならず母乳代用品が必要な母子をも含めて、赤ちゃんへの最適な栄養とは、というグローバルな観点から提案しており、これが世界の支援のスタンダードとなっています。
またこの方法を施設や地域で実践するための基本となるスタッフ教育のプログラムも提供しています。しかし日本ではこれらの情報が公的な教育の場で取り上げられることは少なく、そのようなガイドラインやプログラムの存在さえも知らずに臨床に入ってしまうというのが現状でしょう。
 一昨年WHO /UNICEFは10年ぶりに母乳育児支援のガイダンスの見直しを行いました。大筋の方針は変更がないものの、この間の反省点を踏まえての提案がなされ、さらに寄せられた300ものコメントへの討議を経て、昨年新しい指針が出されました。今回のセミナーではこの新しい指針を含めて、世界で標準とされている支援とはどのようなものか、その科学的根拠のポイントは何なのかについて、基本から解説していく予定です。
まず前半は「母乳育児の基礎知識」というベーシックなタイトルです。支援の基本方針の裏付けとなる根拠について、母乳育児がなぜスタンダードなのかについての最新の知識を学びます。2章に情報を伝えるための基本的なスタンス、コミュニケーションスキルの基本情報を入れました。第3章が分泌の仕組み、4章は成分についてです。5章が支援の一番の基本となる「ポジショニング(授乳姿勢、抱き方)」と「ラッチ・オン(吸着、吸いつき)」です。簡単なようで難しいと言われる授乳姿勢の支援について、丁寧に解説いたします。6章は発達評価と補足の適応。補足が必要かどうかの判断は、評価が先です。7章は薬剤と母乳育児に関して押さえておかねばならない基礎知識、第8章、9章はお母さんと赤ちゃんに疾患がある時の母乳育児、最後の10章は母乳で育てない場合の支援、と基本的な情報を網羅します。


奥 起久子 先生
地域振興協会 東京北医療センター 小児科/国際認定ラクテーション・コンサルタント
【略歴】
1970年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業.
1971年 都立豊島病院小児科.
1974年 金沢医科大学小児科助手/講師.
1978年 東京医科歯科大学医学部麻酔科/国立小児病院麻酔科.
1980年 フランス、パリ大学ポールロワイアル(Port-Royal)病院胎児新生児研究所.
1981年 都立豊島病院小児科.
1994〜2011年 川口市立医療センター新生児集中治療科副部長/部長.
2003年東京医科歯科大学大学小児科臨床教授.
2011年 亀田総合病院新生児科顧問を経て2015年より現職.

【母乳育児支援関連履歴】
2004年 国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)2008,2014再認定
2011年〜 Fellow of Academy of Breastfeeding Medicine(FABM)
2011〜2012年 NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会代表
2014〜2018年 日本母乳哺育学会評議員
2018年〜 NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会広報事業部長

【資格・所属学会】
日本小児科学会専門医,日本周産期・新生児医学会専門医(新生児),日本周産期・新生児医学会認定臨床指導医,全国自治体病院協議会認定臨床指導医,日本周産期・新生児医学会認定NCPRインストラクター
編著書「母乳育児支援スタンダード」医学書院(2015)その他共著書・共訳書多数.
【講師からのメッセージ】
「母乳育児を選択すると言うことは個人的なライフスタイルの問題だけではなく公衆衛生的見地から考える必要がある。(中略)出産施設や地域で母乳育児を推進することは国家戦略である。」「母乳の利点を強調することは、母親を追い詰めることになりかねない」 前者はある欧米の政府関係の、後者は日本の政府関係文書から引用したものです。なんだか随分違ったスタンスですが、皆さんはこれを読み比べてどう思いますか? 日本で母乳育児支援を志ざそうとするとまず第一に立ちはだかるのは、根拠ある母乳育児支援のイロハをどこでも学んでいない、学ぶところがない、と言うことです。では卒後現場でその手ほどきがあるかと言うと、ご存じのように例外を除いてどこにもそう言う系統的に学ぶ場所がないことは、ご存じの通りです。よく遭遇するのは、経験に基づく先輩からの助言であることが多く、その科学的根拠はどうなのか、世界基準から見てそれは適切なのか、と聞かれると答えに困ることはないですか? 今回のセミナーでは、以上の観点から、科学的根拠のある母乳育児支援を学ぶ〜基礎からアドバンスまで〜という構成にしました。今まで学んできた知識・情報を補完するものになるのか、今まで学んだことと違うと感じるか、それはあなた次第です。

柳澤美香 先生
助産師、保健師、看護師
【略歴】
1986年 千葉大学看護学部 卒業.
1986年 葛飾赤十字産院.
2001年 都内助産所非常勤、葛飾区保健所非常勤,母乳育児相談の出張開業,国際認定ラクテーション・コンサルタントに認定(2006年,2011年,2016年再認定).
2003年 ちほ助産院開業(自宅出産、オープンシステム出産),窪谷産婦人科母乳相談専門員非常勤.
2014年 窪谷産婦人科母乳相談専門員長,同院 産前産後ケアフロア長を経て2017年より現職.
【講師からのメッセージ】
「吸えない乳房はない」をモットーに、真性陥没乳頭や扁平乳頭の母乳育児支援に取り組んでいます。焦らせずゆっくり時間をかけて、直接授乳が叶うまでの期間を支え続ける支援を広げたいです。

日 時:2019年 10月5日(土)
※会場は開催2週間前に送付する受講票をご確認ください。
 会場について詳細をご希望の方はお問合せください。

※「IBLCE 継続教育単位 CERPs」を発行認定されています。

【本セミナーの目標】
科学的根拠のある母乳育児情報を把握する。
国際的に推奨されている支援方法について認識する。
上記の情報にアクセスするための方法を学ぶ。
それぞれの施設や地域でどうすれば行動変容を起こすことができるかについて考える。

10:00 〜 11:00
母乳育児の基礎知識―その1  奥 起久子
11:10 〜 12:10
母乳育児の基礎知識―その2  柳澤美香
- 昼食(60分) -
13:10 〜 13:40
新しくなったWHO/UNICEFの10のステップ   奥 起久子
13:50 〜 15:20
うまく飲ませることのできない母親への支援   柳澤美香
15:30 〜 16:20
災害と乳児栄養   奥 起久子


特記事項:
赤ちゃん人形とおっぱい模型が必要な演習があります。 用意できる方はおっぱい模型と赤ちゃん人形または手足のあるぬいぐるみをご持参ください。おっぱい模型をお持ちでない方に向けて受講料のお支払いのご連絡と同時におっぱい模型購入のご案内もいたします。 模型はセミナー当日、代金と引き換えにお渡ししますので申し込まれた方は1個あたり税込2160円(現金のみ)を当日会場までお持ちください。

※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。
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