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看護セミナー
> Dr.大島一太の白熱教室!わかりやすい心電図の読み方
5月21日(日)
1日で虚血性心疾患から不整脈まで,日常臨床で遭遇することの多い心電図をすべて勉強します!
基礎編
P波について
まずは洞調律を判読しましょう。洞調律に似ているけれど,洞調律ではない心電図なども登場します。しっかりと違いを勉強しましょう。P波の形から,左房負荷なのか右房負荷なのか,そして弁膜症や呼吸器疾患の有無などもわかります。P波は小さな波形ですが,洞調律かどうかの判定だけでなく,その背景にある基礎疾患の診断にも役立ちます。その詳しい読み方を伝授します。
QRS波について
QRS波には,さまざまな波形があり,混乱してしまいますね。そのQRS波形をどう読み解くか−決して見逃せないQRS波形を中心に,心電図だけでなく,心エコー図や心臓カテーテル検査,治療の動画を織り交ぜながら,実臨床に則した流れで勉強しましょう。QRS波の変化から,陳旧性心筋梗塞や心臓肥大などを正確に判読し,マネジメントにつなげるやり方をお教えします。健診や人間ドックで働く方々にも役立ちます。
ST変化について
ST変化の判読から,急性心筋梗塞や狭心症など,虚血性心疾患について勉強します。虚血性心疾患,とくに急性心筋梗塞は,突然死,場合によっては瞬間死をきたす場合も少なくありません。正しい判読に加え,スピーディーな対応が求められます。心電図変化の判読から,その救急対応まで,しっかりと勉強しましょう。
T波について
T波の変化は重要です。急性心筋梗塞や心筋症,電解質異常,脳血管障害など,いろいろな病態がわかります。T波の変化を判読できれば,救急医療や集中治療の最前線でも活躍することができます。
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不整脈編
期外収縮
最も遭遇することの多い不整脈です。上室期外収縮と心室期外収縮があります。なかでも心室期外収縮は,正しく判読できると同時に,その重症度も評価できなければいけません。その判読のコツをお教えします。
心房細動
近年著しい増加を認めており,正しい判読とマネジメントができなければ,脳梗塞を発症したり,心不全が増悪したり,意識を失って倒れてしまったりすることがあります。新人,ベテランを問わず,どの診療科目で働く誰もが判読できなければいけません。
心室頻拍・心室細動
最も危険な不整脈です。瞬間的な心電図の判読が求められ,速やかに対応できなければいけません。正しい心電図の判読に加え,ACLS,AED,電気的除細動といった実臨床に則した流れを勉強します。
洞不全症候群
洞不全症候群を正しく判読し,治療に活かすやり方をお教えします。治療は主にペースメーカ植込みです。では,どのような患者さんにペースメーカ植込みを行うのでしょうか? その適応を判断するためには,心電図を記録するタイミングが重要です。判読だけでなく,心電図を記録すべきタイミングについても,大切なポイントを伝授します。
房室ブロック
房室ブロックには,1度,2度,3度があり,2度房室ブロックにはWenckebach型とMobitz II型があります。房室ブロックの心電図を見て,混乱している人をよく見かけます。決して間違えることがないよう,正しく判読できるやり方を勉強しましょう。
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講
師
大島一太
先生・医学博士
大島医院 院長,東京医科大学八王子医療センター 兼任講師
日本看護協会 看護研修学校 非常勤講師
【名古屋会場】
会 場:フジコミュニティセンター
(地下鉄桜通駅 中村区役所駅より徒歩2分)
日 時:2017年 5月21日(日)
(講義資料含・税込)
※お弁当は付いていません。別途1,600円でご予約を承ります。
※会場は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
9:30 〜 9:35
オリエンテーション
9:35 〜 10:40
わかりやすい12誘導心電図判読の基礎・原則
・心電図の記録、刺激伝導系とは?
正常心電図(12誘導心電図)の読み方
基本波形から心電図をどこまで読めるか
・P波:わずかな変化から心不全や呼吸器疾患を読み解こう
・QRS波:異常Q波、QS波から心筋梗塞を判読しよう
- 休憩10分 -
10:50 〜 12:00
・ST変化:急性心筋梗塞や狭心症をカテーテル動画を交えて判読する
・T波:心臓MRIや心エコー図を診断に活かす
・QT間隔:突然死の危険性を知る
- 昼食(60分) -
13:00 〜 14:30
脈が速くなる不整脈の判読とマネージメント
・期外収縮、心房細動、心室頻拍、心室細動など
- 休憩15分 -
14:45 〜 16:15
脈が遅くなる不整脈の判読とペースメーカ植込みの適応
・洞不全症候群、房室ブロックなど
ペースメーカ心電図の読み方
16:15 〜 16:30
質疑応答・まとめ
※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。
循環器ナーシング
15年3月号