HOME看護セミナー > フットケアの実践〜予防のためのセルフケア支援〜
名古屋  5/20(土)
フットケアを,講義,実技演習,事例検討から
一度に学ぶことができる,盛りだくさんで密度の濃いセミナー!
 フットケアを必要とするのは,血流障害,神経障害,免疫機能障害などを引き起こす糖尿病や関節リウマチなどの疾患を持つ人や透析を受けている人だけではありません。身体や認知機能の低下を認める人など多岐にわたります。しかし,こちらで全面的に実施するものではなく,当事者にできないといわれるなかからできることを探す,代わりにできる人材を探す,できることを容易にする物品を探す,できることを支援するための制度を探すなど,患者を取り巻くすべてのもののなかに,たくさんのヒントが隠されています。これらを探して活用し,全人的にかかわることで支え続けるケアを提供することが,看護師の役割であると考えます。
 今回のセミナーでは,フットケアの重要性を確認するための講義,実践のための実技演習,そして,患者の課題をあらゆる方向から考える事例検討会を1日かけて実施する予定です。
 参加する方は,1か月間,足の爪を伸ばしてきてください。そして,爪を切れない気持ちを体感し,セミナーに臨んでみましょう。また,爪用ゾンデ,ニッパー型爪切り,爪やすりを使って,参加者同士でフットケアを実施します。する側だけでなく,される側も体験することで,患者の気持ちを理解する一助となります。
 とても盛りだくさんな1日ですが,足にじっくりと向かい合うよい機会になると思います。皆様のご参加を,心よりお待ち申し上げます。

前回のセミナーの様子

西田壽代 先生
聖路加看護大学 看護学部 看護学科 卒業。足のナースクリニック 代表。聖路加国際病院,東京海上ベターライフサービス株式会社,駿河台日本大学病院を経て2010年より「足のナースクリニック」代表として,病院や高齢者施設と提携し,フットケアやWOC分野におけるスタッフ教育や患者ケア,同職種・多職種連携の調整などを実施している。また,講演・執筆活動などを通じ,フットケアの普及啓蒙をライフワークとして活動を行っている。
【講師からのメッセージ】
看護師が行うフットケアで大切なことは,「足の生活習慣病から足を守る」ということです。そのケアの基盤は,母親が子供を育てていく過程で教える日々の生活に必要な事柄にあるといえます。子供のときに親から教わった爪切りや靴選びの方法が知らないうちに習慣化し,その後に糖尿病やPADなどの疾患へ罹患した際,その習慣が重篤な合併症を引き起こす一因となることがあります。爪を切る,足をみる,という最もベーシックな部分からさらに視野を広げて,「足から全身,そして心をみる」という認識を持ち,足とじっくり向き合い,究極の予防的ケアを考える場となればと思っています。

【名古屋会場】
会 場:吹上ホール(地下鉄桜通線 吹上駅より徒歩5分)

日 時:2017年 5月20日(土)
※お弁当なし(各自でご用意ください)

※会場は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
【本セミナーの目標】
予防的にかかわることの大切さを,疾患や障害などを知ることで理解できる
医療現場で行う足のアセスメントと爪ケアの基本手技を実施できる
足から全身,そしてその患者の心の状態を理解し,よりよいケアに結びつけることができる

WOC Nursing
14年5月号
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14年11月号