平成21年4月号から3年間,東日本大震災の影響で1回連載をお休みしましたが,35回・34人のゲストに登場いただいて,現場の救急医療についてレジデントに必要なレベル+αの内容のお話をいただきました。毎回,ゲストの先生と編集部と司会の私の間で印刷所に持ち込む直前(直後もあったか……)まで,何度も何度もメールで原稿の推敲を重ね,仕上がっております。枚数の制限があり,図の配置などデザイナーの方の意見も聞かねばならず,それはもう最後はてんやわんやでした。そして1回終わるとホッとする間もなく次の回の準備が始まる繰り返しで,いつも救命救急センターの当直中に,ホットラインと病棟急変が重なったような感じでした。今考えると,3年間もよく……まともな連載が続いたものです。
今回の単行本化に際しては,執筆いただいた先生方に連載部分を改めて最新の内容に加筆・修正いただいての再登場となりました。もちろん,カバーしきれていない領域(婦人科救急など)や紙面の関係で書ききれなかった部分があるのも事実です。しかし,3つのC(Critical,Common,Curable)は外さないように重要度の高い順に内容を詰め込んだシリーズにしたつもりです。
「デキ・ヤバ」シリーズのように,可愛いキャラクター(

)は登場しませんが,その代わりヤバい先生(

)も登場しておりませんので,ひとまずご安心を。
司会・編集者 三宅康史