HOME書籍医学 > アスレティック・リハビリテーション
臨床医学:研修医
臨床医学:一般医
基礎医学
その他
アスレティック・リハビリテーション
-コンディショニング・プログラム-
山脇啓司 著
B5判/272頁
価格:本体4,980円+税
ISBNコード:4-287-02001-4
 あらゆる競技種目・競技レベルにおいてスポーツの現場では,アクシデントによる外傷(骨折,脱臼,打撲など)や,使いすぎ・機能的な動きの欠損(フォームの乱れ)によって特定の部位にストレスが加わると障害が発生する。不幸にしてこのような外傷・障害を負ってしまったアスリートが1日も早く安全に競技復帰を果すためには,医療機関を受診し,早期診断・治療を受け医師の指示に従って,理学療法士,アスレティックトレーナーによる患部の段階的な機能の回復を目的としたアスレティック・リハビリテーションを実施することが必要不可欠である。本書は,第1章でアスレティック・リハビリテーションの概略を述べ,第2章より,からだを大きく3つの部位(上肢,体幹,下肢)に分け,それぞれの部位で発生しやすい外傷・障害を記載し,競技復帰までのリハビリプログラムを4段階に分けて写真解説した。本文中にあげている競技復帰の時期はあくまでも“目安”であって,ケガの回復状況,競技種目(コンタクトスポーツ,ノンコンタクトスポーツ)や競技レベルによって違いが見られることを明記しておく。復帰に際しての最終的な判断は,必ずドクターの指示に従うことが大切である。

 さらにアスレティック・リハビリテーションでは,患部にストレスが加わらないように十分注意し,患部以外の部分に対して早期よりコンディショニングプログラムを実施し,競技復帰に必要な機能を維持することも大切である。本書でのステップ2以後のプログラムは,コンディショニングプログラムとして活用することも可能と思われる。

 また,アスレティック・リハビリテーション期間中,選手は時には落ち込んだり,焦ったりする場面も見られるので,トレーナーは心理的なサポートにも気をつけることが大切である。

 本書は,トレーナーを目指している学生,トレーナーが現場でアスレティック・リハビリテーション,コンディショニングを実施する際の手助けとなり,またケガ防止のためのトレーニングプログラムとして活用していただければ幸いである。(「はじめに」より)


もくじ
第1章 アスレティック・リハビリテーション

第2章 上肢
 肩関節/肘関節

第3章 体幹
 腰部

第4章 下肢
 骨盤部・股関節/大腿部/膝関節/下腿/アキレス腱/足関節/足部