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																| 月刊循環器CIRCULATION 3月号 SOLD OUT | 
															 
															
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																	 13年2月25日発売 
																		A4変型判128頁 価格:本体¥2500+税 
																		ISBNコード:978-4-287-83019-2 
																			全ページカラー印刷 
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																		特集●慢性心不全の薬物治療 
																			   −それぞれのステージでの長期予後を見据えた早期介入− 
																			 
																	 
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																| 企画編集/和泉 徹 | 
															 
														 
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										| 画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます | 
									
									
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										 現在,慢性心不全(chronic heart failure;CHF)の臨床における薬物療法は進化を遂げ,新たな地平に乗り出したことは間違いない.非薬物療法の進歩はそのひとつである.移植待機患者を対象とした補助人工心臓(left ventricular assist device;LVAD)や左脚ブロックを併発したCHF患者に対する心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy;CRT),睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)患者やうっ血患者への持続的気道陽圧法(continuous positive airway pressure;CPAP)や順応性自動制御換気(adaptive support ventilation;ASV)の適応,それに包括的心臓リハビリテーションの導入はその代表的なものである.これらはいずれも期待以上の効果を上げ,薬物療法の補完を果たすばかりでなく,薬物療法の従来のあり方に対して見直しを迫っている.2つ目は「心不全を予防する」との観点から心不全の再発・重症化・発症への先制介入が求めら特集れ始めたことである.心不全は心臓・血管病の最終病態である.より進行した病像での介入は大きなリスクとコストを伴い,アウトカムはしばしば重い.また,つらい結果を受け入れねばならないこともある.そのため,心不全が目にみえる症候性の段階になってはじめて,強力な薬物療法で介入するよりも,もっと前により効果的な予防策を求めてもよいのではないかと考えられる.さらに,最終的な病像では多疾患を併発する高齢者患者が主要な対象者になってくる.患者の訴えが基礎疾患に由来するものであるか,併発疾患によるものか,あるいは心不全によるものか不明のことさえある.わからぬままに,人生の成功者でもある対象患者に次々とむやみに薬物を追加することが果たして得策であろうか.薬物が有効と判断される患者には大胆に薬物投与を行い,ケア主体のCHF患者には薬物よりも有効な手立てを考える,というような柔らかいCHFの薬物療法があってもいいだろう.そんな思いを持って,今回の特集を企画してみた. 
												 幸い,心不全予防を見据えたステージ分類がガイドラインで推奨され,一般臨床で受け入れられ始めている.また,ハードポイントである心不全死亡や入退院の繰り返しばかりでなく,ADLやQOLの重みを重視するチェックポイントや治療方針も定着し始めている.このような潮流を反映して,それぞれの心不全ステージに見合う長期予後を見据えた早期薬物介入について,第一線のフロントを担当する若き専門家からの発信をお願いした.「1次予防と薬物療法(心イベント前での薬物療法)」,「急性心不全と薬物療法(ERでの上手な対応法)」,「2次予防と薬物療法(心イベント後の薬物療法)」,「キュアとケアの狭間の心不全薬物療法」,の4部構成の企画である.ある部分は早すぎるとの批判があるだろう.その一方で,「リアルワールドでは遅すぎる」とお叱りを受けるかもしれない.そんな議論を期待しての企画であることもご理解いただきたい. 
											
														企画編集:和泉 徹 
														恒仁会 新潟南病院 統括顧問,北里大学 名誉教授 
											 
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												I.1次予防と薬物療法(心イベント前での薬物療法) 
												 1.高血圧患者の心不全予防〜β遮断薬・ACE阻害薬の評価〜/山本一博 他 
												 2.虚血性心臓病の心不全予防〜急性心筋梗塞後の対処法〜/西垣和彦 
												 3.心筋症の心不全予防〜心筋リモデリングを抑制する薬物療法〜/坂田泰史 他 
												 4.予兆患者の発症予防〜先制介入としての薬物療法〜/安斉俊久 
												II.急性心不全と薬物療法(ERでの上手な対応法) 
												 1.起座呼吸や呼吸困難への急性期対応〜長期予後を展望した早期対応〜/青山直善 
												 2.体液管理の急性期対応〜カルペリチドとトルバプタンの上手な使い方〜/佐藤直樹 
												 3.低血圧,LOS,右心不全患者への対応/加藤倫子 
												III.2次予防と薬物療法(心イベント後の薬物療法) 
												 1.心不全入院患者の薬物療法〜早期退院を目指した対処法〜/吉川 勉 
												 2.心臓リハビリテーションと薬物療法〜両者の兼ね合いをどうする〜/後藤葉一 
												 3.退院患者の重症化・再発予防策〜心筋逆リモデリングを目指した薬物療法〜/猪又孝元 
												 4.入退院を繰り返す難治性患者と薬物療法〜LOS対策と医療費負担の軽減〜/加藤真帆人 
												 5.心臓移植レシピエントと薬物療法〜LVAD前・後の対処法〜/絹川弘一郎 
												IV.キュアとケアの狭間の心不全薬物療法 
												 1.高齢者心不全患者の薬物療法〜ケアを見据えた対処法〜/佐藤幸人 
												 2.心不全患者の薬物アドヒアランスとその対策〜いかに高めるか〜/眞茅みゆき 
												 3.心不全患者へのジェネリック薬導入〜注意点と留意点〜/大西勝也 
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